新しい数学教育 ...

教育とは何か? 私は「自分はこういう存在なのだ」ということを自覚させることだと考えます. いろいろな教材を与えることで,自分の中に潜在している能力を表面化させる. そのプロセスを「自己実現」と呼びましょう. そして,こういう自分が実現したのだと表現する行為を「自己表現」と言いましょう. この自己実現と自己表現を対にして,教育を設計するとよいと思います.

特に,教科を数学に限ると, 表面化させるべき能力とは「構造」を理解する力だと思います. それを標語的に「構造の理解」と言うことにしましょう. 私の教育に関わる活動や発言も, このホームページで紹介されているソフトウェアも, すべてこの発想に基づいています.

はたして,自己実現,自己表現,構造の理解を貫いていくと, どんな数学教育が実現するでしょうか? 少なくとも,今までの発想で,項目の取捨選択の議論に終始しているかぎり, 「数学離れ」をくいとめられるとは思えないのですが...

いい話

指導要領改定について


●おわり● [1999/1/5]
negami@edhs.ynu.ac.jp