通常の数の表し方を復習してみよう. 例えば, 123 はどういう数を表しているのだろうか. それは 100 を 1 つ, 10 を 2 つ, 1 を 3 つ足して得られる数である. また, 100 は 102 = 10 × 10 であることに注意すると,
この 10 進法の原理がきちんとわかっているならば, 何進法でも基本的には理解できるはずである. つまり, 2 進法とは, 2 のべき乗 1 , 2 , 22 , 23 , … をもとにして数を表現する方法である. 2n を 2 個使うと 2 × 2n = 2n+1 になって, 次の 2 のべき乗が作れてしまうから, 2n は多くても 1 回しか使わない. これが 2 進法で守るべきルールである.
ということは, 2 進法では 0 と 1 しか使わないで数を表現するのである. 例えば, 2 進法で 1101 と表される数は,
参考までに, 0 から 15 までの数の 2 進数表現を示しておこう. 普通は先頭に並ぶ 0 を省略するが, 桁を揃えるために, 4 桁のすべてを記しておく.
0 | 0000 | 8 | 1000 |
1 | 0001 | 9 | 1001 |
2 | 0010 | 10 | 1010 |
3 | 0011 | 11 | 1011 |
4 | 0100 | 12 | 1100 |
5 | 0101 | 13 | 1101 |
6 | 0110 | 14 | 1110 |
7 | 0111 | 15 | 1111 |
10 進法で表されている数を 2 進法に変換する方法や, コンピュータとの関係などを知りたい人は, 拙著『爽快! 2100 三話』(遊星社)を参考にしていただきたい.