下のアプレットでは,お馴染みの一筆書きの実験ができます. グラフを描いてから,[判定]ボタンをクリックしてみましょう.
グラフが一筆書き可能なときには, グラフ全体が薄くなります. でも,よく見ると,いくつかの辺に四角いマークが付いているはずです. そのマークされている辺の1つを選んで,クリックしてください.
すると,その辺が青くなって,また別の辺にマークが付きます. また,マークされている好きな辺を選んでクリック. これを繰り返していくと, 青い部分がだんだん増えていって, 一筆書きが完成します.
一方,一筆書きができない場合には, ブラウザの下の方に,一筆書きが不可能な理由が表示されます. さらに,次数が奇数の頂点が白抜きになって,マークされます.
ということは, 入って出て,入って出てが繰り返されるのだから, その頂点に接続している辺は2本ずつ組にできるわけです. つまり,辺の本数は偶数になることになり,その頂点の次数は偶数です.
こう考えると, グラフが一筆書きが可能ならば, 次数が奇数になる可能性があるのは, 書き始めと書き終わりの頂点だけです. つまり,奇次数の頂点があっても,2個までです. さらに,奇次数の頂点があれば偶数個という原則があるので, 2個までという条件が満たされなければ,奇次数の頂点は4個以上あることになります.