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完全2部グラフ

 決定ボタンをクリックすると, 黒い頂点が5個,白い頂点が5個,それぞれ水平に並んだグラフが現れます. さらに,黒と白の値をいろいろと変えて,決定ボタンをクリックしてみましょう. そこに登場するグラフが完全2部グラフです.



 つまり,頂点全体が2つの部分に分かれていて, それぞれの部分の中には全然辺がないけれど, 2つの部分にまたがる辺はすべてあるグラフが完全2部グラフです. そういう辺が何本か欠けていれば,“完全”とは言わないで, 単に2部グラフと呼びます.

 ということは, 3部グラフ,4部グラフというのもあるわけです. 例えば,3部グラフは頂点全体を3つの部分に分けてみると, それぞれの部分の中には全然辺がなく, 辺があるとすると,異なる部分に属している頂点を結ぶものだけという グラフです. そして,その部分のことを部集合と呼びます. 4部グラフでも,5部グラフでも,考え方が同じです.


 さらに,“完全”が付けば,異なる部分にまたがる辺で欠けているものが ないという意味です. そういう特別なグラフに対しては, それを表す記号が決まっています.

 完全2部グラフならば, 黒頂点の個数の n と白頂点の個数の m を添えて, Kn,m と書きます. 例えば,最初にお目にかかったグラフ は K5,5 ですね.

 一般的に,完全 k 部グラフならば, k 個の部集合に含まれる頂点の個数を K (クラトウスキーの K です)の右下に並べて書きます. 例えば,K1,2,3と書けば, それぞれ1個,2個,3個からなる3つの部集合を持つ完全3部グラフを 表しています.



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