第三の理/補足○
「刷新」

 1975年のベトナム戦争終結とともに, 長年の他民族支配や国家の分断に終止符を打ち, ベトナムは 1 つの共産主義国家として動きだした. しかし,戦後の経済復興がうまくいかず, ベトナム経済は破産寸前の状態に陥ってしまった. その事態を打破するために, 1986年末にベトナム共産党が下した政策路線の転換が「ドイモイ」である. 日本語では「刷新」と訳されている. その改革は市場経済の導入と全方位友好外交政策を 2 本柱として進められた.

 旧ソ連の「ペレストロイカ」と違って, 政治改革よりも経済改革を優先したことが, その成功の鍵だったと言われている. その結果, 国民たちは豊かになり活気づいた. 仏教寺院,神社,カトリック聖堂の改修, 私立大学や高校の設立, 出版物の検閲の実質的な廃止など, 文化におけるドイモイも進められている.

 日本で言えば, 「ドイモイ」は「行政改革」に相当する言葉だから, それを人間の名前として採用するのは, 本当はおかしなことかもしれない. 要するに, ドイモイ君は「リストラ君」なのである….


negami@edhs.ynu.ac.jp [1998/5/1]