第三の理/補足○
曼陀羅

 マンダラ.「曼荼羅」とも書く. サンスクリット語の「本質」または「真髄」を表わす“manda”と 「所有」を表わす接尾語の“la”からなる言葉で, 「本質を有するもの」を意味する. つまり,曼陀羅とは,仏の悟りの本質を得ることと解釈できる.

 真言密教では悟りを開いた場所を意味するが, そこに壇を設けて仏や菩薩を安置することから, 仏や菩薩の集合という意味が生じ, その集合の様子を描いたものを曼陀羅と呼ぶようになった.

 曼陀羅には知恵の世界を表わす「金剛界曼陀羅」と 慈悲の世界を表わす「胎蔵界曼陀羅」があり, その両方を合わせて「両部曼陀羅」または「両界曼陀羅」という. それは大日如来の現われである全宇宙を表わしている.

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図1. 金剛界曼陀羅

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図2. 胎蔵界曼陀羅

 日本の密教における曼陀羅は仏や菩薩が整然と配置された絵であるが, チベット密教の曼陀羅は幾何学的図形という印象が強い. それを修行僧たちが何日も掛けて砂で描いていく. その様子は ブラッド・ピット主演の映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」の中で 見ることができる.

 ところで,「非線型フラクタル幾何学の聖像」とも呼ばれている {\bf マンデルブロー集合}の図を見て, そこに曼陀羅を重ねてしまうのは,私だけだろうか? その姿だけでなく,その名前すら似ているではないか. もちろん,「マンデルブロー」はその発見者の名前である.

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図3. マンデルブロー集合(『カオスの素顔』,p.205)


negami@edhs.ynu.ac.jp [1998/5/1]