第三の理/補足●
学部改革

 1997年10月 1 日,横浜国立大学教育学部は「教育人間科学部」として生まれ変わった. 小学校教員の養成を中心に置いた「学校教育課程」, 今日的な課題に対応する「地球環境課程」,「マルチメディア文化課程」, 「国際共生社会課程」. 新学部はこの 4 つの課程から構成されている. 私自身は「情報認知システム講座」に所属して, 主に文理融合を実現した「マルチメディア文化課程」の学生を指導する. あの唐十郎先生は「メディア研究講座」に所属し, 私と同じ課程を担当することになっている.

 そもそもこの改革の目的は, 今日の少子化に対応するために教員養成規模を縮小することだった. 教員養成の学生定員が減れば, 当然,それに関わる教官の数も減らさなければならない. その余剰教官を活かす道として, 学校教育課程以外の 3 課程が構想されたわけである.

 私はこの改革を実現する仕事に 4 年以上関わってきた. その過程で考案された 3 課程はあるときから「N 系課程」と呼ばれる ようになった. それは“New”の N だと言われているが, 私は私の名前の頭文字だと思っている. 実際,その 3 課程の最初の案は私が立案したものだった. もちろん,他の人のアイディアや文部省とのやり取りによって, それは当初のものとはかなり変わってしまったが….


negami@edhs.ynu.ac.jp [1998/5/1]